みどりの旅路

実務と研究から自然と文化をたどる共生論・多様性論

2024-01-01から1年間の記事一覧

上橋菜穂子『香君』を生物多様性の視点で読んでみた(3)

上橋菜穂子さんの『香君』について、 第1回では、ウマール帝国がオアレ稲の配布を通じて、飢餓に苦しむ周辺国を属国として支配してきた、その支配構造と源泉について生物多様性の視点から紹介した。 それはまさに、品種改良の結果生み出された多収量品種よる…

上橋菜穂子『香君』を生物多様性の視点で読んでみた(2)

前回に続いて、上橋菜穂子『香君』を生物多様の視点から読んでみると・・・ ウマール帝国は、神授の稲オアレ稲によって属国を支配してきた。その支配構造と源泉は、現代の多国籍アグリビジネス企業のビジネス戦略とそっくりだということを前回の記事で示した…

今日はバレンタインデー、チョコの話をしよう

今日はバレンタインデー そこで、予定(「上橋菜穂子『香君』を生物多様性の視点で読んでみた(2)」)を急遽変更して、チョコレートの話にしたい。 といっても、過去記事の再編集なのでご容赦を。これって、最近のNHK番組並み? チョコレートのふるさと ヨ…

上橋菜穂子『香君』を生物多様性の視点で読んでみた(1)

ご訪問いただきありがとうございます。いつもながら記事更新もできず、たいへんなご無沙汰でした。 1月には昨年9月・11月に続いてまたサラワク・クチンを訪問。 bio-journey.hatenablog.com でもその間に、上橋菜穂子さんの『香君』(上下)(文藝春秋)を読…

謹賀新年 辰の姿

明けましておめでとうございます いつもご訪問いただきありがとうございます 不定期更新というか、思い出したような更新ですが、本年もよろしくお願いいたします 正月早々、地震や航空機事故、そして世界では相変わらずの戦火など、心痛むことばかりですが、…