みどりの旅路

実務と研究から自然と文化をたどる共生論・多様性論

旅行

上橋菜穂子『香君』を生物多様性の視点で読んでみた(2)

前回に続いて、上橋菜穂子『香君』を生物多様の視点から読んでみると・・・ ウマール帝国は、神授の稲オアレ稲によって属国を支配してきた。その支配構造と源泉は、現代の多国籍アグリビジネス企業のビジネス戦略とそっくりだということを前回の記事で示した…

今日はバレンタインデー、チョコの話をしよう

今日はバレンタインデー そこで、予定(「上橋菜穂子『香君』を生物多様性の視点で読んでみた(2)」)を急遽変更して、チョコレートの話にしたい。 といっても、過去記事の再編集なのでご容赦を。これって、最近のNHK番組並み? チョコレートのふるさと ヨ…

謹賀新年 辰の姿

明けましておめでとうございます いつもご訪問いただきありがとうございます 不定期更新というか、思い出したような更新ですが、本年もよろしくお願いいたします 正月早々、地震や航空機事故、そして世界では相変わらずの戦火など、心痛むことばかりですが、…

サラワク・クチンは猫の街?

この夏、3週間ほど海外出張をした。 ブログ更新はもともと遅いけど、やっと今頃になってアップする次第。 滞在先は、マレーシア連邦サラワク州の州都クチン。 サラワクは、世界で3番目に大きな島ボルネオ島にある。 島の南部約3分の2は、カリマンタと呼ばれ…

白馬岳で白山の高山植物を鑑賞 植物名に付された山岳名

白馬岳で高山植物撮影 北アルプスの白馬岳(2932.3m)に登山した。腰痛起因の大腿部痛をおしての登山のため、大雪渓ルートは避けて、比較的容易な栂池から白馬大池のルートをとった。 白馬岳稜線 さすが天然記念物に指定されるほど高山植物で有名なだけあっ…

ボゴール宮殿と植物園 天皇皇后両陛下のインドネシア訪問

インドネシア訪問中の天皇皇后両陛下は、2023年6月19日、ボゴール宮殿での歓迎行事の後、ジョコ大統領自ら運転するカートで隣接する植物園を巡られた、と報じられた。 ボゴール宮殿は、ジャカルタから60kmほど南のボゴール市にある大統領離宮だ。 オラン…

シカの増加はオオカミ絶滅のせい? シカ食害と対策を考える旅路

最近、各地で野生動物、特にシカが増えたという話を聞く。 私がかつて(およそ半世紀ほど前)北海道の阿寒湖で仕事をしていた時には、動物の写真を撮りたい一心でエゾシカの姿を求めたが、なかなか目にすることもできなかった。 釧路市に出かけた帰りの夕刻…

オオカミ信仰 関東最強のパワースポット三峯神社

「ニホンオオカミは犬との混血?」記事で、三峯神社などでのオオカミ信仰について記事を書くことをお約束してからからほぼ1か月が経ってしまった。 そこで、この記事では、「人間と野生動物」の関係の視点から、オオカミ信仰をみてみよう。そして、三峯神社…

ニホンオオカミは犬との混血?

NHKテレビ「ダーウィンが来た!」で「解明!本当のニホンオオカミ」(2023/2/19放送)を観た。 120年ほど前に絶滅したニホンオオカミ。残されていた標本は、実はイヌと交雑したものだったと判明した、というものだった。 目次 ニホンオオカミの標本 最後…

カカオ豆の原産地と植民地への拡散、そしてフェアトレード ―バレンタインチョコとSDGs (その2)

バレンタインデーにちなんでチョコレートの話の続き。 前回に記したように、チョコレートは元々は今と違って飲用だった。 そして、現代のようなチョコレートの形状になったのは、オランダやイギリス、スイスなどの人々の発明と工夫による。 そのチョコレート…

チョコレートの原料と製造の歴史 ーバレンタインチョコとSDGs (その1)

義理チョコ(懐かしい!)からも縁遠くなったけど、今日(2月14日)はバレンタインデー そこでチョコレートの話をしよう。 と言っても、チョコの美味しさや人気ブランドではなく、チョコをめぐる歴史と植民地化などの国際関係など、いわばチョコレートと生物…